OpenDolphin-2.7m 関係

今でもときおりオープンソース電子カルテ OpenDolphin に関して連絡頂いたりするので、そのご案内。

 

最近(2022)だと、(少なくとも商用版に関しては)終焉期に入った感があるので、保管・閲覧の便を考えてデータ移行ツールを html・PDF 出力に対応させました。

詳しくは『OpenDolphin HTML/PDF Viewer プロジェクト』をご参照ください。

 

カルテ画面を html・PDF に書き出します

 

全般的なことに関しては

 『OpenDolphin 2.7(m) の Win10 へのインストール及びカルテデータの2次利用について等

をご覧ください。
元々は、単なるインストール記事だったのだが、ちょいちょい書き足していくにつれ総合的なガイダンス的なページになってきたと思うのでタイトルも変更した。

他には

OpenDolphin -wikipedia 風解説-』 

あたりもどうぞ。
何回か改訂されていて、OpenDolphin の歴史的背景使用されている技術の変遷などは現在だとネット上の中ではもっともまとまっていると思います。
特に『なぜソースコード管理が曖昧になってしまったのか』の項の以下の推測はハッとさせられました。

当然、この疑問は湧く。
これは、歴史的経緯を考えると分かりやすいかもしれない。
OpenDolphin には、地域医療ネットワークのクライアントとして使われていた時期とそこから一種のコンバートをして開業医さん向けのローカルなシステムとして使われていた時期がある(その後、クラウド化されるが、データベースをクラウドに上げただけで構成の本質は大きく変わっていない)。
このとき、永続化システムの切り替えは必須になってくるが、その移行方法に技術的に若干無理があったのかもしれない。
現在のコード上からも確認できるが、ローカル版(オンプレミス版)ではカルテ記載内容をかなり強引にバイナリ化して、データベースに格納している。 ソースコードにあたればわかると思うが、ここらへんのコードは極めて見通しが悪く可読性も低い。 また(これは個人的な推測になるが)この移行で担当者間で技術的な意図がうまく伝わってなかったのではないかと思われる。

この説明は腑に落ちる感じです。

 

現在のメドレーの OpenDolphin に関する取り扱いに関しては
OpenDolphin-2.7m のこれから

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『OpenDolphin-2.7m のこれから』より

であまり細かいことには立ち入らず、ざっくりとした説明をしています。
LSC→medley の事業譲渡に付随して OpenDolphin → CLINICS の強制移行がおこるんでは?と個人的には思っていたのですが、実際にはそんなことはおこらず、サポートも今しばらくは続けられるようです。

なお、上記の記事、「だから、OpenDolphin は終わったんだ」と受け取られているようですが、そうではなくて、まだ再生・復活する可能性があるというのが主旨です。

確かに設計的に古くなった部分もあるんですが、古さが目立つクライアントをブラウザに置き換えてみる、といったことを試験的に行なっています。
WebDolphORCA プロジェクト

 

 

Mac へのインストールは
OpenDolphin-2.7(m) を Mac OSX にインストールする

を参考に。
特に M1(ARM) Mac へのインストールは

OpenDolphin-2.7m を M1 Mac にインストールする』 

で。


ソースコード自体は
GitHubhttps://github.com/Hiroaki-Inomata/OpenDolphin-2.7m

GitLab: https://gitlab.com/Hiroaki-Inomata/OpenDolphin-2-7m

に置いてあります。
現在の Java 環境に合わせるとなると若干のコードの改変は必要ですが。
(Java17 では「若干」程度では済まないでしょう。おそらくデータ構造やサーバプログラムの改変も必要です。はっきりと決めたわけではないですが、クライアントはデスクトップアプリよりブラウザタイプへの変更をメインの路線として考えています)

 

DolphORCA

なお、上で言っていた「ブラウザタイプ」は、OpenOcean を経て DolphORCA というプロジェクトに統合されました。

ただし、現在(2022 以降)の DolphORCA は OpenDolphin の痕跡はまったく留めていません。
基本的には別物とお考えください。

 

 

 

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