アップルIDが乗っ取られた場合の対処法ーその2−
アップルサポートの謎回答とショップの神対応
さて、アップルIDが乗っ取られた場合、どのような対応を取った方がよいだろうか?
ネット上で調べてみたが、最も主流を占めているのは「アップルサポートに相談する」というもの。が、私の場合、相手が悪かったのかまったく話がかみあわず不発に終わった。
私の場合、どういうわけか iCloud の容量もなぜか 1G しかなく(宣伝では無料で 5G)、その上、iPhoneからはサインインできないという謎の現象がおこっていた。そのことを伝えるとサポートいわく(かなり上から目線で)「それは iPhone で何かおかしなことがおこっているかもしれませんね。いったんバックアップを取って初期化してください。その上で再度 iCloud にサインインを試みてください」というおかしな指示をしてきた。
・・・本気でいってんのかこれ?! あのー、そんなことしても iCloud の容量が増えるわけないってのは義務教育レベルの知性もってたらわかりそうなもんでしょ。ウェブ上のストレージの容量を決めているのは apple 側のシステムだろ。普通に考えて。
まあ、アップルがサポート要員としてどの程度の人材を充足しているか事前に調べていたので、過剰な期待はしていなかったが、ここまでひどいと思わなかった。
これでは、時間の無駄と思い、次に向かったのが販売店(はっきりいうと au )。ここでの対応はアップルと天と地の差。iPhone 端末を持っていって不具合を一緒に確認してくれて、こちらの言い分を納得してくれると、第一声が「原因がシステムか端末かわかりませんが、欠陥があることは確かですね。すぐに対応を考えます」と嬉しいお言葉。すぐに関係部署に電話をかけまくってくれて(まだ、2年縛りが残っている段階であるにもかかわらず)「違約金なしで(アンドロイドなどに)機種変更してもらっても結構ですし、iPhone の新商品と交換してもらってもけっこうです」という神のような対応。一応、警察にも相談していることを伝えると、「それが一段落ついた後でも、お客様にご不便をおかけした以上、そのような対応をさせていたただきます」という力強いお言葉。私のような世代からすると、あーこういうのが一昔前の日本の美徳みたいなものだったよなー、と懐かしくなった。今でもこういうスタンスで仕事をしている人がいたんだと嬉しくなった。
まとめてもしょうがないことだが
・apple は自分たちに落ち度があっても絶対に認めない。謝罪も口先だけ。警察や消費者庁の捜査・調査協力にも応じない。
・販売店などの方が柔軟かつ現実的な対応をしてくれる。
ということでしょうか。
しっかし、今回のは、apple の落ち度を何の関係もない販売店に尻拭いさせているわけで、こんなんで(長期的スパンでみて)商売続けていけるんかね。
アップルIDが乗っ取られた場合の対処法
主に2013あたりにアップルIDの乗っ取りがとまらなかったことがある。
今回、私がやられたので、その対応方法を考える。
というか、例の三つの質問が役に立たないので、別の代替案をコミュニティに書き込んだところ、アップル側から速攻で削除されてしまったので、ここに書き留めておきたいというのが本心。
以下のような内容を書いた。
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おそらく今回のケースはアカウントの乗っ取りです。
アップルIDとパスワードがハッカーにみやぶらてしまったのですね。
クレジットカードの情報も書き換えられているところを見ると、そのように可能性が高いと思います。
さらにそうなるとアップル側が本人の同一性の証明に使ている三つの質問も書き換えられている可能性が高いと推測できます。
つまり、三つの質問を
・両親が初めて会った町の名前は? あいうえお
・初めて飼ったペットの名前は? かきくけこ
・初めて使用した車の名前は? さしすせそ
という具合に書き換えた場合、おそらく何度試しても答えにたどり着くことはできないでしょう。
データベースレベルで見ると、例えばこんな風になっているのだと思います。
tbl_1(ユーザー情報のテーブル)
ID | apple Id | password | qesition1 | answer1 | question2 |
1 Jobs@apple.com appleCEO 両親が・・・ California 初めて・・
2 geek@hoge.com ****** 両親が・・・ あいうえお 初めて・・
3 以下同様
もちろんanswer1 などはセキュリティの面から暗号化されていると思いますが、このようにテーブルのカラムを書き換えられると例の“秘密の質問”では、本人確認は取れないことは理解できるでしょう?
ただ、それでは、私がID 2 にたどり着くことができないかというと、できないわけではないというのが、私の見解です。
重要な手がかりとして、端末とコンテンツは私が握っており、購入アイテムと購入時のappleId と購入日時は iTunes上で表示できます。
これをデータベースレベルで見ると例えばこんなデータ構造が考えられます。
tbl_2(商品情報のテーブル)
Item_ID | 商品名 |作者 | price |……
1 Steve Jobs:The exclusive biography part1 Walter Isaackson ****
2 Steve Jobs:The exclusive biography part2 Walter Isaackson ****
3 Steve Jobs:The exclusive biography part3 Walter Isaackson ****
以下同様
tbl_3(購入履歴のテーブル)
ID(tbl_1参照)| item1 (tbl_2参照) | 購入日時 1 | item2 | 購入日時2 |…
2 1 2011:1202:12:42 2 2011:1202:12:42
以下同様
ちょっと難しいかもしれませんが、理解していただけるでしょうか?
このデータ構造だと(よくスキーマという言い方をします)購入履歴から(つまりはtbl_2 とtbl_3 の情報から)
「Idが2の人は、2012年12月21日12時42分にスティーブジョブズの伝記本を買った」
という事実が確認できるわけです。
具体的には、私が持っている購入履歴を元に、tbl_3を (tbl_2を参照しつつ)検索をかけ購入履歴とデータが一致するレコードを絞り込んでいくわけです。これがうまくいけば、tbl_1 の ID がgeek@hoge.com)つまり私、を特定することができるわけです。
複数の購入アイテムを同じ日に購入する人はほとんどいないはずなので(つまり購入履歴はかなりユニークなので)、これで個人の特定ができるという理屈です。
さらには、tbl_1 からクレジットカードの情報も取得できるので、(カード会社が協力してくれればの話ですが)ハッキングした人も特定できます。
ちょっと難しい内容なので一度では理解できないかもしれませんが、上のような条件になっていると
・三つの秘密の質問では(おそらく)本人確認は難しい
・購入履歴から本人確認をする方が確実
・不正アクセスをしたハッカーを特定できる可能性が高い
ということになります。
もちろん、実際のデータ構造(スキーマ)は違ったものになっているでしょうし、データベースレベルで実際のデータを見ないと上のようなことは実現はできません。
よくわからないのは、個人情報が流出しているというエマージェンシーな事態が生じているにも関わらず、
(個人情報保護法や不正アクセス禁止法に抵触している?)、アップルがこういった方向性の解決策を取ろうとしないことです。
また、アップルは、不正アクセスがあったことをを文書化・公開することを拒んでいるため、警察に頼んでも捜査の初動が遅れるという弊害を被っている人はかなりの数がいるようです。
なお、私はアプリの類は犠牲にし、楽曲をDRM解除にし、アンドロイド機への乗り換えを考慮しています。
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最後のあたりが削除になった理由でしょうかwww
ただ、マカーが今一つ主流になれないのも、こういった情報統制を取るアップルを信頼しきっている点なんじゃないかなと私なんかは思う。デバイス自体は掛け値なしに美しいんだけど、サポート体制であったり、運用の技術レベルがなんか違う方向を向いているというか・・・なんかうさんくさいんだよね。
Hello world !
モノゴコロついてからかなりオタクな−geekな−日々を過ごしてきました。
あちこちに書き散らかしたものなどをまとめてみます。